ネットショップを失敗してしまうのは、様々な要因があるのですが、今回はその中でも重要な位置をしめる、出店の考え方について解説します。
ネットショップを失敗しない為には、、
最初のポイントは、どういった方法で開業、出店するかで、ここで成功失敗を決めてしまうと言っても過言ではありません。
出店方法の選び方によっては、最初から失敗のレールに乗ってしまっている事になり、退店の憂いをみることになります。
これには、正解が一つあって、すべての人がその方法で出店すれば良いというものではなく、その人その人にマッチした方法で出店、開業するのが正解となります。
この事は、あまり語られていませんが、実は非常に大切な事です。
実際、私が仕事で相談を受けた方には、出店の方法がマッチしていない為に失敗している事例が沢山存在しました。
もちろん、早い段階で間違いに気づけば、元に戻すことは可能ですが、余計な資金や、労力がかかってしまいます。
では、どう言った事に気をつければ良いか、と言う所ですが、ここでは基礎的なポイントを紹介してみたいと思います。
二つの出店方法
ポイントの前に、まずどう言った出店方法があるかです。
これは他のサイトや本などでも詳しく解説されていますので、ここでは簡単に紹介します。
ネットショップの出店方法は、大きく分けて二つの種類があります。
それは大手モールと独自ドメインの出店方法です。
1.大手モール
大手モールと言いますのは、例えて言うとショッピングセンターのなかで店を出すようなイメージで、有名なのは楽天市場やYahoo!ショッピングなどからの出店の事です。
2.独自ドメイン
一方、独自ドメインでの出店とは、自分の住所で個店を出店するイメージで、出店方法としては、aspと言われる、レンタルカートを契約する方法があります。
これには、ネットでのカート、つまり決済システムをレンタルするものですが、サイトを作れたりなど、出店における全てのサービスが調っています。
この二種類の出店方法ですが、これはどちらもメリット・デメリットがあり、それを知って自分に合った方法で出店することがポイントとなります。
※独自ドメインの出店方法には、レンタルカート以外に「ECキューブ」と言うものでサイトを作る方法がありますが、これは初心者の方にはオススメできませんので、今回は 省いています。
出店方法を選ぶ基準は?
では次に、この二つの出店方法の選び方です。
実際の業務では、ヒアリングを重ねて決定するものですが、一つの考えとして参考にしててみて下さい。
大手モールの出店にあっている人
1. 販売する商品の利益率が高い。
これの理由は、モール側に支払うお金額が大きくなるので、商品の利益率が高くないと経営が安定しないためです。
月商何千万と売り上げがあっても、倒産もしくは退店する店が多いのは、この為です。
2. 資金が豊富にある。
この資金と言うのは、主にモール側に支払う広告費の事です。
この、広告費というのは、最初に支払う費用と、売り上げに対するロイヤリティーとは別の物です。
極論を言ってしまうと、大手モールの場合、大きく売上を上げる為には、広告費を投入しないと難しいと言えます。
逆に言いますと、資金を投入して沢山のお客さんに来てもらう事こそ、大手モールのメリットを活かす方法であり、大手モールから出店する意義だと思います。
ほんとに、極論ですが、、、
3. 開業後すぐに売り上げを上げたい方。
モールでの広告をしっかりとやれば、開業後短期間で売り上げを作ることが可能です。
ただし、店作りをしっかりするのと、モールへの広告に資金を投入出来ることが前提となります。
4. ネットでの集客の方法がわからないが、勉強する時間がない。
以前にも書きましたが、ネットショップ開業後、まずつまずくのは集客です。
開業後だけでなく、集客つまりお客様にどれだけ多く来てもらえるかと言うのは、ネットショップの永遠のテーマです。
これにはWEBマーケティングの知識が必要となりますが、これらのノウハウを勉強する時間がない、あるいは億劫な方は、モールでの出店が良いでしょう。
簡単に言いますと、お金で集客を買うと言う考え方です。
ただし、これには上の二つのポイントが調っているのが前提となります。
独自ドメインにあっている人
1. 初期費用の投資を抑えたい、もしくは少ない。
ネットショップは、初期投資を少なく始める事ができるのが、一つのメリットといえます。
しかし、当然ですが最低限の資金は必要です。
例えば、サイトの制作費や、広告費などです。
特に、立ち上げの初期は、全くと行って良いほど、ショップへの来客はありませんので、そこを広告によってまかなう必要があります。
2. 利益率を重視したい。
これは、モールでの出店を読んでもらうと分かると思いますが、逆のパターンです。
モール出店の場合は売り上げに対するロイヤリティーや諸経費、モール内での広告費がふくらみ、どうしても利益率が下がります。
ですので、初期投資を抑えたい方や、利益率を重視される方は、独自ドメインでの出店が良いでしょう。
しかし、これも下記の前提が必要となってきます。
3. ネットショップ集客のノウハウやネットマーケティングを学ぶ意欲がある。
独自ドメインでの出店で成功するためには、集客のノウハウやインターネット(WEB)マーケティングを学ぶ事が必須条件となります。
独自ドメインでの出店は、運用費用を抑えたり、利益率を確保できるなど、まだまだ多くのメリットがあります。
しかし、その反面、全て自力でやっていかなければならないというデメリットも存在します。
デメリットを払拭し、メリットを享受していくためには、あらゆるノウハウを勉強し、情報を入れていくしかありません。
モール出店では、お金で集客を買うと言う考えでしたが、独自ドメイン出店では、時間と頭と情報と知識で、成功を得ると言う考えです。
4.ネットショップを企業もしくは個人の財産として末永くやっていきたい。
ネットショップの商売の形態は、インターネットを使って行う通販です。
通販事業、ネット販売の一番の財産は、顧客のデーターです。
このデーターは、新しいショップを立ち上げたり、売り上げに貢献させたりなど、非常に重要なもので、これがネットショップでの資産となります。
大手モールは、この顧客データーを持ち出すことは禁止となってます。
ネットビジネスの資産である顧客データーを、自分のものにしたい場合は、おのずと独自ドメインからの出店となります。
今回のまとめ
開業を失敗しないためには、自分や企業の考え方、条件に合った出店を選ぶ事が重要です。
本来は、もっと詳しくヒアリングして調べ、どのような出店方法が良いかを決定する必要がありますが、一つの目安としてお考え下さい。
※2013年11月現在、ヤフーショッピング出店は無料となりました。